2017/3/18 Pagan Metal Horde vol.1 ライヴレポ【後編】

一組目【ARES】

一卵性の双子、Yasushi(Vo/Ba)、Takeshi(Gt)を中心とした神戸発の
3ピースメロディックデスメタルバンド

相変わらず3ピースとは思わせない
重厚でカッコいい音を出している
好みではあるが今回もCDは買わなかった

前回のkalmah以来
久々のライヴだと話す

4曲入りEPを自身のサイトで無料配布しているそうで

「これでダメならワシらはいらんちゅうことか」って言ってた(笑)

ライヴの告知&
自身のサイトのアドレスを宣伝し〆

「アレスジェイピードットコム」
「アレスジェイピードットコム」

ARESのライヴが終了し
トイレに向かった

トイレの前では数人並んでいたが、
その中にハンマーを手に持ってるお兄さんが居て、女性と話をしていた

女性はそのハンマーを手に持ち
「意外と軽いね」と言っていた

小道具持参ってのが素晴らしい
お願いして写真を撮らせてもらう

「昨日も行きました?」
「いや行ってないです」
「スイダクラまでにはコレ出さなきゃ、エクリブリウムはめっちゃ押されるから」
とハンマー片手にお兄さん

「他にも剣と盾も持ってきてます」
と話しててめっちゃウケた

実にヴァイキングですなぁ

トイレを済ませ、嫁のもとへ

二組目【暴君 -bloody tirant-】

台湾産のフォーク/ブラックメタルバンド

初見のバンドでしたが、
デス/ブラックに中華圏らしいオリエンタルな風味付けをされたペイガンメタルでなかなかカッコいい

ビジュアルはもろ中華民族って感じ

Voの人は機嫌悪そうな雰囲気で威圧感を出しステージパフォーマンスを繰り広げる
(語弊があるといけないので敢えて書くが、別に本当に機嫌が悪い訳ではない)

真ん前でgを弾いていた人はハーマンみたいな顔だった

b.の人は日本語の発音が素晴らしかった。

MCで
オーディエンスに向かって
「わたしたちは」と投げ掛ける

バンド的には「暴君」と返して欲しかったようだが観衆にはあまり伝わりきれておらず

「わたしたちは」
とおうむ返してしまった観衆もいた

再度説明され観衆も理解して「暴君」と返す

この時に
「私は日本語は話せません、私は小さい声で我々はと言うけど、あなた達はもっと大きな声で返してください」
というようなことを英語で話し、
聴衆の笑いを誘った

本当に日本語の発音がよかったからてっきりペラペラなのかと思ったよ

「ハロウィンじゃないよ」
と言いながら
新曲のイーグルフライフリーも披露
これもなかなかカッコ良かった

暴君ライヴ終了後、
肩を叩かれ振り向くと
そこにはメロデスさん

「よくここにいるのが分かりましたねえ」
「久々に会えて嬉しいですメロデスさん」

嫁はトイレに向かい
色々話しながら
次のバンドの開演を待つ

三組目【SKILTRON】

バグパイプ奏者を要するアルゼンチン産
フォーク/パワーメタルバンド

これも初見のバンドだ

僕はアルゼンチンのバンドなんて
昔、聴いた『ラタブランカ』
ぐらいしか分からない

どんなバンドだろうと
楽しみにしていた

開演を待つ間
音チェックで聞こえてきた
バグパイプの音色に観客も
興奮気味

先程トイレ前で出会った兄ちゃんも
兜とマントを装着し
スタンバイしている

満を持して登場したメンバー達

衣装もヴィジュアルも男臭さ満載

場内はファンタジックな世界感に包まれる。まさにペイガンの宴だ
ペイガン最高!
会場内の盛り上がりも凄い

初めてみたバグパイプの衝撃は凄まじく、要塞みたいで凄えカッコいい

しかもこのバグパイプ奏者が
めっちゃイケメンで

途中から衣装を脱いで
上半身裸になり

挙げ句の果てには
ピカチュウの帽子を被って
縦横無尽にステージを動き

バグパイプを弾きまくる
その姿に目が釘付けになった

こりゃあたまらん
メロディも分かりやすく
一度聞いたら頭から離れん

めっちゃめっちゃクサい
異臭騒ぎ必至の
このクサさがマジたまらん

CD買うと心に決めた
ホンマめっちゃ気に入ったよ
このバンド

帰りに物販でTシャツも買っちゃった

嫁も凄い良かったと言っていたし
メロデスさんも最高だったと
言ってました

見られてよかったよスキルトロン
来日してくれてありがとう
スキルトロン

折角なので
新横浜での追加公演
フルセットのライヴも
見に行きたかったなぁ

(amazon) SKILTRON の検索結果

四組目【SUIDAKRA】

ドイツ産  フォーク/ペイガン/ヴァイキング/メロディックデスメタルバンド

スイダクラで聞いたことのあるアルバムは

2nd 『AULD LANG SYNE』
5th  『EMPRISE TO AVALON』
8th  『CALEDONIA』
7th  『COMMAND TO CHARGE』
9th  『CROGACHT 』
10th『BOOK OF DOWTH 』

すべて超人に借りた(笑)

超人はスイダクラが大好きだったからなぁ、遂に来日してくれたよ超人!

今回の初来日は超人の追悼式も兼ねる

バンドのキャリアは20年を越え
現在、アルバムは12枚発売されている
最早、大ベテランといえる

前述の通り、最近のアルバムは聴いていないので申し訳ないが、
個人的に9thと10thは大好きだ

開演  ~スイダクラ~呑(ドン)♪
セットチェンジにてバックドロップが
スイダクラに変更されている

Vo.gのアルカディウスは
思ってた以上に
とてもアグレッシブで
陽気でおちゃめな人
そして思ってた以上に背が低かった

“Dead Man’s Reel”
牧歌的、且つ壮大な
このインスト曲では
オーディエンスを2つに分けて
Wall of Deathを発動させた

その後、
自らステージを降りて
サークルピットの渦中に
入っていきオーディエンスと
一緒にとても楽しそうに
ぐるぐると回る

ステージに戻ってきてからも
ダイブしてクラウドもやった
僕はそれを支えた

今回の来日公演のみの
特別ゲストで参加しているという
ヴァイオリン奏者が
めっちゃイケメンで
とても流暢に日本語を話す

僕の隣にいた観客のお姉さんも
「日本語あなたとても上手いよー」
と英語で話し掛けていた

他のメンバーもニコニコしてとても楽しそうにライヴしてくれてて最高

”pendragon’s Fall“
“Stone Of The Seven Suns”

“Balor

が聴けてよかったし
演奏もそのキャリアが物語るように
円熟味がありとても安定していた

場内も何回もピットが出来たりして
大いに盛り上がり
めっちゃ楽しかった

きっと超人も大満足であったろうと思われる

いよいよ満を持して大本命の登場

五組目【Equilibrium】

ドイツ産 フォーク/ヴァイキング/ペイガン/エピックメタルバンド

前回、中国でビザの発券が遅れたせいで日本が巻き添えを食らい
ツアーキャンセルとなってから2年弱

この時をどんだけ待ち焦がれたことか、遂に目の前でエクリブリウムの演奏が見られる

期待で胸の高鳴りが止まらない

とりあえずトイレに向かう

行く前に嫁が
「ここから見たら人一杯に見えるけどガラガラだよー」と言っていた

帰り際、会場内を見て愕然とした
ホンマや

ホールに対して大体3分の1ぐらい?
の客入り

前の方から後方をみたら
かなり客入ってるように見えたけど、
実際はこんなだったんだ

まあ日本では所詮マニアックに属する
ジャンルですからなぁ

「大阪でこれなら名古屋は絶対無理ですね」
とメロデスさんと話す

ライヴ突入前に

エクリブリウムあるあるをひとつ
『曲名がドイツ語なので読めない』
人に説明する時、非常に困る
あるよねー

そんなこんなで場内暗転し
明るくなる

“Sehnsucht”が流れ
メンバーが壇上に登場
当然、バックドロップはエクリブリウムに変わっている

ローベルト “ロプセ” ダン (Vo)
ルネ・ベルティオム (g)
ドミニク “ドン” クレイ (g)
マルクス “マッキー” ソルバルト (b)
トゥヴァル “ハティ” レファエリ (dr)

出て来て早々に
Voのロプセがビールを飲んだ

“Wirtshaus Gaudi”という曲で

酒場にやってきてビールを呑みまくり
朝、目が覚めると男と寝ている
という爆笑物のPVがあるのだが、
それを彷彿とさせる光景に
「アイムビアーベター」
と聴衆からツッコミを入れられ
笑いを誘った

1曲目は
“Erwachen”
新譜の中でも上位に入る大好きな曲
オープニングからテンション上がる

しかしなんか音が悪い
前に居るからなのか、
暴君の時にやたら高音でプァーンと鳴っていたのを聴いて耳がイカれたのか

このバンドで大事な高音部が
あまり聴こえない

因みに、音が悪いのは最後まで続く

2曲目
“Katharsis”
ここまでは新譜の順番通り、

ソロの部分で
「オオォーオオオオオオオーッ」
って歌うも周りは誰も唄っておらず
かなり残念
皆、シャイなんだなぁ

kalmahの時は皆、全曲ギターソロのところで
「オーオー」やっててめっちゃ楽しかったし、それを期待してたのに

一人でやっても虚しいので
それ以降しばらく「オーオー」は封印した

前作の4thからコケコッコーの曲
“Waldschrein”

再度新譜から
“Heimat”
ロプセがのっけからジャンプをするように煽る。
会場中、皆でジャンプして楽しんだ

4thより
“Karawane”

そしていよいよ聴衆皆が待ち望んでいた曲へ
“Blut Im Auge”

ロプセはSAGASの名を口にしてから
「blut lm?」と言って耳に手を当て、
聴衆が「auge」と答える

それを何度か繰り返して
「オーオー」を煽った

ここにきてようやく聴衆が
オーオーで一つになる

たまらん!この曲が生で聴ける日が
くるなんて、幸せ過ぎるホンマにたまらん

当然ながらモッシュも激しく
会場内の熱気は最高潮に達した

新譜からスローテンポな大仰しい曲
“Pray”

PVが頭おかしいこの曲
“Born To Be Epic”

ロプセが「オーオー」を煽り
会場内、笛の部分にオーオーを重ね
再び盛り上がる。たまらん

“Heimwarts”
ロプセは再びジャンプを煽り
会場内ひたすらジャンプ

皆で腕を振り上げ、
頭上で拍をとり
再びジャンプ、ひたすらジャンプ

疲れる
疲れるけど最高

続いて
“Unbesiegt”
2ndからダンス調のヤバい曲
会場内ジャンプ
ひたすらジャンプ
大盛り上がりのオーディエンス

ヘロヘロや
ヘロヘロやけど楽しすぎる

アップテンポでテンション上がるヤバい曲
“Rise Again”

会場内のテンションもヤバい
狂喜乱舞する聴衆達

4thからスローテンポの曲
“Freiflug”
「アーアーアー」で
会場中が手を左右に大きく振る

新譜の最後に収録されている曲
“Eternal Destination”

『ARMAGEDDON  TOUR』
の最後を締め括るのだから
これしかないでしょうな

7分20秒のこの大曲を満喫した

”Koyaaniskatsi“が流れる中、

ライヴ終了後のサービスタイム

このバンドの頭脳『ルネ』と握手出来た。超嬉しかった超感動

やはり天才にはどうしても触っておきたかったのです

まあ今回のライヴ、ルネを見に行ったと言っても過言ではないし

ステージパフォーマンス的には
とても地味だったけど
右へ左へよく動いてくれて
ガッツリ見れたから良かった

そして、終始ニコニコしながら素晴らしいギタープレイを見せてくれた【NOTHGARD】の中心人物でもある
『ドン』とも握手出来た

大好きになりました。
次はNOTHGARDでも来日してください。
是非とも名古屋へ宜しくお願いします

(amazon) NOTHGARD の検索結果

最後にゴツい肉体でパワフルなステージを見せてくれたロプセ

参加しなかったからアレだけど、
「Wall of Death! Wall of Death !Wall of Death!」って

2回もWall of Deathを発動させたアンタは最高に狂ってるぜ(笑)

そんなロプセは手首を掴むことが出来ました

(amazon) Equilibrium の検索結果

物販に寄った後

嫁と一緒にドリンクバーへ行き

ドリンク券をビールに換えて一気飲み
「プハー」美味い
喉カラカラで干上がる寸前でした

飲み終えて、出口付近でメロデスさんと合流

出口を出たところで
スイダクラのアルカディウスが居て
メロデスさんにお願いして写真を撮ってもらいました

念願叶ってようやく見られたエクリブリウムは素晴らしいライヴを披露してくれましたし

聴衆の積年の想いが爆発し凄まじい熱気と興奮が、あの盛り上がりを生みました

しかしながら
音が微妙だったのと
贅沢な話だけど
エクリブリウムの中で
一番好きなアルバムである
3rdから一曲も演ってくれなかったってのも悲しい

インタビューでは「サード・アルバム(『再創神 -Rekreatur』2010年)こそがエクリブリウムの本当の始まり、第一章だと考えているんだ。」って語ってるくせに(笑)

そんなこんなで、

ベストアクトはスキルトロンに決定

ライヴハウスを出てメロデスさんと話をする
「スキルトロンヤバかったですねえ」
「カバーも良かった。まさかのカバー」
とメロデスさんも大興奮

そうなんですスキルトロンが最後に
AC/DCの“It’s A Long Way To The Top ”
のカバーを演ったんです

セットリストにも載ってなかったから
本当にサプライズ
バグパイプ繋がりってことなのかな?

本当にその全てが素晴らしかった

地球の裏側から遥々やってきてくれて
本当にありがとうと言いたい

しかしまぁ5バンドとか、5時間とかおっさんにはもうかなりキツい
今回は時間を感じさせないぐらいあっという間だったけど、それでもキツい
出来ればワンマンでやってほしいと切に願う

メロデスさんは明日も仕事で5時起き、僕らはホテル探しをしなくてはならないということで別れた

さて、ホテル探し

今回も天王寺のホテル街へ

ボロいけど安いんだもん

テケトーに選んでテケトーに入る

明日は京都行くから寝なきゃいかんけど、ライヴ後の興奮が落ち着かず
頭の中でエクリブリウムの曲が鳴り響き続けほとんど寝れなかった

嫁は隣で爆睡。何処でも寝れるって
ホンマ羨ましい特技だ

次の日は清水寺へ

頭、ぽわーんとしながら京都市内を運転

日曜日に京都なんて行くもんじゃないな、本気で思った

高速も渋滞の嵐で全く高速の意味を成してなかったし

強制左折に引っ掛かってまあいいかと思ってたら、そこから本道に戻るまでに1時間ぐらいかかったし

清水寺のより近い駐車場をと欲を出したばっかりに渋滞に巻き込まれ、更に1時間無駄にした

ようやく駐車場に車を止め
清水寺へ

苦労して到着したのに、工事中

どっか行くと大抵工事中にぶち当たるんだよ、どうなってるんだ

まあ『生湯葉』美味しかったし
まあいいか

帰りはまたSA巡りして帰って来た

【追記】

エクリブリウムのライヴを見られたことで、

遂に【私を構成する11枚】のうち

もう解散してしまったノーサーとHR/HM界から身を引いてしまったネルソンを除いて

全てのライヴを見に行くことが出来ました

オリジナルメンバーではないバンドも何個かあるが、そんなの関係ねえ

-Mission Complete-

もう絶対に見れないと思っていたロビー様が大きいわ

ありがとう2017年!


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