新曲のPVを見た時
何でヴァディムが居ないんだ?
と不思議に思ってはいたが、
敢えて調べはしなかった
でもライヴの2日前、
何となく検索してみたところ
育児を優先する為に
今回のツアーには参加しないという
衝撃的な事実を知ることに至った
ドラゴンフォースのライヴを見に行く動機の6割はヴァディムのパフォーマンスを見ることにある
そんな自分にとってそれはそれは
本当に衝撃だった
ミーグリの抽選は見事に外れたが
別にこれは大した衝撃ではなかった
名駅で函館ラーメンを食べ
腹ごしらえしてから今池へ向かう
今回の舞台はダークシュナイダーぶりの
名古屋ボトムライン
物販の先行発売に並ぶ為、
一時間以上前に到着
近くのコンビニでハイボールを購入
ボトムラインの入り口からの延長線と
設置された看板に記された
先行物販列の矢印の延長線が
交差する地点、
その場所に陣取り酒を飲みながら
ひたすら販売開始を待つ
色々な人がやってきては看板を眺めて
写真を撮ったりしている
その色々な人が着ているバンTを
眺めるのがこれまた至福の時だ
先行物販開始の30分位前
一人のおじいさんが看板を眺めに
やってきた。
暫く眺めた後
『派手やなぁ』
と呟いて僕に話しかけてきた
僕は思わず
『まさか買われるんですか!』
と言ってしまった
しかし、このおじいさん
よくよく話を聞いてみると、
めっちゃメタラーな大阪人
今回は大阪のチケットが
既に売り切れてたから
名古屋のチケットを買って
遠征してきたらしい
ライヴの遠征はよくしていて
アイドルからデス系まで幅も広く
高速バス移動が多いとか
Yシャツにスラックスだったので
てっきりパンピーかと思ってしまいました
本当にごめんなさい
他にもXJAPANの話などで盛り上がり
時間も16時30分となった
ボトムラインからスタッフが数人出て来て、僕とおじいさんの目の前を通り過ぎていく
スタッフを目で追いながら後ろを振り返ると、別の入り口に並ぶ列が…
『そっちかい!』
『説明して欲しかったよね』
とおじいさん
話に夢中になってて全く気付かんかった。
マジ説明してくれよスタッフ
ずっと待ってたんだからさぁ
そのまま列に並んでAとCを購入
今回はタオルを買わなかった
駅のロッカーに買ったTシャツと
荷物を放り込み、
再びコンビニでハイボール購入
ボトムライン前で開場を待つ
ここで前回のドラゴンフォースのライヴの時に出会った兄ちゃんと再開し、話をする
この兄ちゃん入待ちをしてたらしく
14時過ぎ、ハーマンを除くメンバー達がバスで到着
14時50分にハーマンは1人で歩いて
ボトムラインにやってきたらしい
ヴァディムの話をしたところ
兄ちゃんも知らなかったらしく
道理で居なかったはずだと
ショックを受けておりました
今日は1人ですか?の問い掛けに
『嫁はドラゴンフォースのライヴには2度と行かんと言ってまして。1人です』と答える
兄ちゃんは今回は友達と2人で参戦とのこと
まあこの友達についての発言は
差し控えときます
その後、さっきのおじいさんも合流し
色々と話をしながら盛り上がった
スタッフが番号順に並ぶよう
指示を始めた為、それに従う
兄ちゃんは20番台、
自分は160番台、
おじいさんは180番台
信号を渡った向こう側の歩道に
番号の紙が貼ってあり、一列に並ぶ
スタッフは
『◯番までの方、信号を渡ってください』
と誘導する。
数人が信号を渡ったら、
列は前に詰めるという感じ
前からこんなんだっけ?
自分の記憶では確か
逆方向に並んでたと思うけど、
記憶違いかな?
もうね実に画期的!
なんという無駄のなさ
これは賢いと思いました
場内に入りチケットを渡し
階段を上がってフロアへ
いつもなら真ん中辺りを狙うけど、
今回は右側の3列目に陣取った
スピーカーのそばだったけど
周りが女子だらけでステージが1番よく見える場所がココだったのよね
暫くしておじいさんも僕の後ろにやって来た。どうやら理由は同じらしい
おじいさんと話をしながら
開演を待つ
ステージ上ではスタッフがマイクスタンドにスーパードライの缶をセットしている
やっぱ呑むんかいと思った
今回はバンド史上初めての
日本からスタートするワールドツアー
東京、大阪のチケットはSOLD OUT
僅かに残っていた名古屋も当日券が
売れて見事に完売したらしい
おめでとうドラゴンフォース
しかも若い子からご年配まで
相変わらずのファン層の広さ
何より観客の女子の比率が高い
自分が好んで行くライヴの中では
中々にあり得ない感じ
半分近く女子な気がする
流石はドラゴンフォース
場内暗転
木霊するドラゴンフォースコール
オープニングSEの
“Reaching Into Infinity“が流れる中
メンバー達が次々と登場
場内は大興奮
目の前には仁王立ちするサムの姿
そしてアルバム通りの流れで
“Ashes of the Dawn“へ
目の前にいたサムが
フレッドに変わり
更にはハーマンへ
ステージの上を目まぐるしく動き回るメンバー達
これがドラゴンフォースの
ライヴの真骨頂であり
このバンドの持ち味であり
醍醐味である
曲が終わると
いつもなら日本語で
自らのバンドの紹介をするマークが
珍しく普通に英語で紹介していた
でも何の話題だったかは忘れたけど
『ニホンゴベンキョウシマシタ』
と相変わらず流暢に話していたマーク
やっぱ耳が良いんだろうね
アルバム出す度に引き出しも増えて
どんどん唄が上手くなってるし
煽りもステージ上でのパフォーマンスも、更にパワーアップしてて素晴らしいと思う何よりイケメンだしね
イケメンといえば
フレッドがハーマンに向かっていきなり『イケメン』とか『ハゲメン』とかって、からかい始めた時は驚いたなぁ
他にはファンからの差し入れの日本酒をメンバー皆で回し飲みする光景もあったけど、やはりというか当たり前というか
結局、サムが一番飲んでた
se Reaching Into Infinity
① Ashes of the Dawn
② Seasons
③ Judgement Day
④ Heroes of Our Time
⑤ Curse of Darkness
⑥ Three Hammer
⑦ Fury of the Storm
⑧ Guitar Solo / Drum Solo
⑨ Heart of a Dragon
⑩ The Edge of the World
⑪ Cry Thunder
Encore:
⑫ GLORIA
⑬ Through the Fire and Flames
③が生で聴けたのは嬉しかったし
④,⑦は僕の大好きな曲
背中にかかるモッシュの圧力も
他の曲と比べて非常に大きく
人気の高さを物語っている
⑧はフレッドがベースをギターに持ち替えてのソロタイム
学園天国、ライディーン、マリオ等を披露、途中からジーも加わり
ドラムソロへ突入
本来ならここにヴァディムも混じって、三つ巴で更に何かやってくれたんだろうが、今回はそれはない
それはないけど
めちゃかっこいいソロタイムだった
マークがパックンフラワーのぬいぐるみを持って壇上へ登場
フレッドも笑いながら
マリオのぬいぐるみを掲げる
そしてそれを観客席へ放り投げて終了
⑨は懐かしの1st枠、
大阪ではBlack Fireを演ったらしい
⑩の “The Edge of the World”
新譜の中でもイマイチ評判のよくない
10分超えの曲
個人的にはかなり好きだ
良曲だと思うんだけどなぁ
腰掛けてじっくりギターを弾くサムや
ハーマンも見られたしね
でもこの曲の一番の見せ場は
やっぱりマークのデスヴォイスかなと
アルバムの通りに完璧に唄い上げてたからかなり感動した
まあなんというか今回のアルバム
クオリティは相変わらず高いんだけど、
断じて彼等の最高傑作ではない
常に新しい要素にチャレンジし続ける姿勢は本当に素晴らしいと思うが、流石にフレッドが曲を書きすぎなんだよなぁ
ドラゴンフォースは絶対にサムをヴァイキー化させるようなことだけはあってはならない。あってはならないのだ
⑪“Cry Thunder”
完全に認知され定着した客弄りの合唱曲
会場中は皆、待ってましたって感じだった
僕は目の前のサムがビールを飲みながら
変顔したり、小芝居しながらピック投げてたもんで、ずっとそれに釘付けだった
その間、反対側では何をやってるのか
自分の位置からはあまり見えなかったけど、ハーマンが動画を撮ってリアルタイムでライヴ配信してた模様
結局、ピックはget出来なかったんだけど
会場が一体となって大合唱するのは最高に盛り上がったし、めちゃ楽しかったから良しとしよう
この曲の終演と共に
メンバーは舞台袖に引っ込んでいく
場内は
『ドラゴンフォース!ドラゴンフォース!…』とコールに包まれる
連呼されるコールが止まり
少し間が空いた後
ノリのいいオーディエンス達が
『ハーマンリ!ハーマンリ!』
と叫んだのには笑ったw
一緒に叫んだよ『ハーマンリ』
再びメンバー壇上に登場
アンコールでは
『日本の皆の為にカバーしました』と言ってGLORIAを演ることを匂わせてからの
サムによる
ファミリーマートの入店曲の演奏
会場内は爆笑の渦に包まれた
更に、ここでもノリの良い聴衆達
『ファミリーマート!ファミリーマート!ファミリーマート!…』
とひたすらコールを送る
これもめっちゃ面白かった
そしてお待ちかねの
“GLORIA”へ
それにしても、まさかドラゴンフォースがグロリアのカバーを演ってくれるなんて、誰が想像したであろう
こればっかりはフレッドに対する感謝が止まらない
会場内の大合唱は堪らなかったし、
最高に盛り上がった
これからも来日する度に
演ってくれないかしらと思う
曲が終わって
『ありがとー』と叫ぶ自分が居た
締めは大定番
“Through The Fire and Flames”
で大団円
メンバーが次々と前に出て来てくれる
ジーには触れられなかったが、
マーク、ハーマン、サム、フレッド
にはがっちりとタッチ出来た
今回も最高の玩具箱を観たような
彼等以外の他の誰にも出来ない
素晴らし過ぎる極上のライヴでした。
ヴァディムが居ないというのに
この完成度
凄まじい安定感
来場したファンを楽しませるということに関して完全に突き抜けちゃったよねこのバンド
無限大の満足度、感無量
(amazon) DragonForce の検索結果もう思い残すことはないと
ドリンクコインを水に交換する
おじいさんはご飯食べてから
夜行バスで大阪へ帰るそうだ
とってもパワフルな人だった。
また会えるといいなぁ
自分はボトムラインを出て
名駅のそば屋さんで
メガジョッキのビールを飲み
蕎麦を食って帰った
完