2022年 6月18日(土)
今日はレイトショーで峠を観に行く
小牧コロナの展示
素晴らしいグッズがあるかもしれないので、今回は
キリオへ
期待していた
ミニエー銃のキーホルダーとか
ガトリング砲のミニチュアとか
常在戦場の旗とか、何も無い
唯一これしか無い
あと
カタログ
こんなのグッズじゃねえ、こんなのグッズじゃねえ、はい…
この映画、コロナの影響で、2020年9月25日→2021年6月18日→2021年7月1日→と三度の公開を延期
満を持しての公開というのに
グッズ何も用意してないとかおかしくね?
チケットを渡して検温し入場
始まって二日目というのに、入場者プレゼントも無し。本当にやる気あんのか?ガトリング砲のプラモを配れ
それにしてもレイトショーの効果って凄いんだなぁ
客二十人くらいで、いざ上映開始
感想
民は国の本、吏は民の雇(民衆こそが国の基本であり、役人は民衆の雇われ人である)
物価は上がり続けてるのに減税はしない、電力は足りないのに原発を動かさない
それが現在の日本の政治
今、政府がやることは節電でポイント配るとか、28度にしろとか混乱するような指針を示すことではなくて原発再稼働だろ
— こっさん† (@nile_metal666) June 16, 2022
国が要らんこと言うもんで、うちの施設の夏場のエアコンは原則28度設定になったぞ
介護現場で夏場28度とか確実に死ぬわマジいい加減にしろ
きちんと対策しないと家庭も産業も死ぬ
誰が国の基本なのか?役人は一体、誰のために働いているのか?
外交するのに軍事力が必要なことは猿でも分かる当たり前のことです
まして核の使用をチラつかせながら、非人道的な蛮行を傍若無人に行っているような国が実際にあって、毎日のように悲惨な光景を目にするような状況にあるというのに核について議論すらしようとしない
駐屯地の倉庫は老朽化が進んで雨漏りしているのに直す金が無く、拡張することも出来ないので装備品でごった返しており、最新兵器を買っても置く場所が無い
沖縄の駐屯地では部隊の車両倉庫まで予算が回らず、装甲車は野ざらしで置かれ塩害に悩まされている
航空自衛隊の基地には掩体壕がほとんど無い為にミサイル一発打ち込まれだけで基地にある全機が使い物にならなくなる恐れあり
予算不足で未だに1964年式の銃を使用している
銃架がショボすぎて正確に調整して取り付けた照準器を片付けるたびに外さなければ格納することが出来ない
迷彩服も軍靴も全員分無い
これらの記事を見た時に自分はひっくり返ったけど、こんなん氷山の一角でしょ
それもこれも財務省が金を出さずに防衛の在り方にまで口を出してくるから
これでどうやって国を守るのか?
こんなコントみたいなことやってる国が他国とどう外交するのか?
挙げ句、国を滅ぼそうといる省庁の犬が総理とか…本当情けない
この体たらくな日本の現状を河井継之助が見たらどう思うのか
ということで、この映画の感想になる訳ですが…
こんなの自分が思い描いてきた『峠』じゃねえ!ってのが正直なところです
尤も自分が司馬遼の小説読んだのはもう20年以上前で、この映画が原作にどれほど忠実なのかは比べてないので分かりません
でもね心の中に残ってる『峠』とは明らかに違うんですよ
司馬遼太郎という人は主人公のことを細かく深く格好良く描くことにかけてとにかく天才な訳です
当然その格好良さの中にはその人物の凄さが含まれています
でもこの映画は河井継之助の凄さをしっかりと描けてなかった
まあ2時間に収めなきゃいけないのがそもそも無理ゲーなのは承知してます
尺が無いから最後の一年に範囲を絞って、藩政改革を行って逼迫した財政を立て直し、軍制改革を行って藩を強くして、武装中立を目指したという継之助の偉業や行おうしていることを親父や嫁さん等、他のキャラに語らせた
それは仕方ない
そうなると北越戦争が詳細に描かれているんだろうなと期待するじゃないですか、寧ろそこを売りにしたかったんじゃないの?
で、この北越戦争の描写が想像してた以上に薄かったんだよね
カット割りもシーンの選択も微妙だし、迫力も大したことない
大人と子供以上の圧倒的な戦力差ながら徹底抗戦し続け、類稀なる軍略で3ヶ月に渡り官軍を苦しめたという部分の見せ方が悪すぎる
監督は黒澤明の助監督やってた人で今の時代に昔ながらのフィルム撮影
この黒澤イズムの映像がもう古臭いのなんのって、折角今の時代に初の実写映画化をしたのだから普通に今の技術でやって欲しかった
司馬遼太郎は司馬遼太郎が思う人物評だったり、あったことの裏側を小説内にどんどん挟むことで主人公を格好良く見せることをやってたと思うんです。時には別の人物の話をさもその人の話であるように描いたりもして
だから、その小説で司馬遼太郎がやってた解説をナレーションとか字幕で見せるとか、何か別の方法で仄めかせるとかしていけば河井継之助という人の凄さをより伝えることは出来たと思うんだけど、でなきゃわざわざ『峠』という原作を選んだ意味が無いじゃない
映画は説明し過ぎてはいけない。役者の演技で見せたいみたいな考えがあるのかもしれないけど、だとすれば脚本が悪いわな
昔、阿部寛が演じてたドラマの方が余程河井継之助の凄さを表現出来てたと思うぞ
個人的に『峠』『花神』『歳月』は司馬遼太郎の最高傑作だと思ってる
特に『歳月』はセンスある人が映像化すれば凄いことになると確信している
やるなら昔の年末時代劇のように6時間とかでお願いします
まあ2時間なら『王城の護衛者』辺りの短編が関の山だなということをこの映画を観て思いました