2017年1月21日
アクセル、スラッシュ、ダフの
3人のオリジナルメンバーが
ガンズ・アンド・ローゼズとして
奇跡の来日公演を
大阪の京セラドームで行うこの日
ドナルド・トランプ氏がアメリカの
第45代大統領に就任したこの日
夜勤明けでエクリブリウムの
チケットを買いに行き
家に帰って風呂に入り
ふきをペットホテルへ連れていって
いざ東京へ
嫁は新幹線の中で爆睡
どこでも寝られるって
ホンマええよね
僕も寝ようと思ったけど
やっぱ無理だった
無事、東京に到着
久々の東京
相変わらず
田舎もんには情報量が多すぎる
路線図見ても夜勤明けの頭には
迷路としか映らん
本当にこんなに路線は必要なのか?
毎回思う
何だかんだで渋谷へ
駅を出た時、
丁度ガンズの宣伝カーを発見!
なんちゅう幸先のいいスタートよ
今回のライヴ会場は
《渋谷duo MUSIC EXCHANGE》
O-EASTの1Fにあるらしい。
O-EASTは以前、
スキッド・ロウ来日の時
行ったことあるから
大体分かるやろと何となく進む
一応、安心の為に
携帯片手にGoogleを使用
表示される矢印に向かって進む
何メートル先を右だの
左だの、指示通り行くも
同じところをぐるっと
一週しただけだ
再び場所を入力し直したりして
やたら歩くも
全然辿り着きそうにない
警備のおじさんに道を尋ねる
おじさんはライヴハウスの場所は
知らなかったが
表示されている地名を見て
大体の方向を教えてくれた
やっぱ分からん時は聞くに限る
おじさんの教えてくれた
方角に向かって足を進める
方向は合ってると思うが
どこも見たことあるような道で
さっぱり分からん
Googleも本当に合ってるのか
さっぱり分からん
夜勤明けの頭の中、ウニ状態
での迷路はホンマキツイって
疲労度も半端ないし
嫁は空腹で
どんどん機嫌が悪くなるし
僕も腹減った
とりあえず何か食おう
ということで
ハンバーグ屋さんへ
注文しスプーンで食べる
下味がしっかり付いており
旨い!
嫁はチーズハンバーグを
食べていた
あんまじっくりと食べている
時間的余裕は無い
急げ急げと掻き込み
店を後にする
その後もGoogleに
騙され続けながら
ウロウロ
ええ加減、名前をグルグルに
変えーや腹立つ!
もう駄目かもしれん
間に合わんかもしれんと
絶望しながら歩く
fuck!!
道に迷った渋谷死ね!
「あのホテル見たことある」と嫁
確かに見たことある
近い!と感じた僕は
そこから猛ダッシュ
無事、開場前に間に合ったのでした
その時、マリオカートに乗った外人が
列を成して走ってきた
ニコニコしながら手を振ってきたため
手を振り返す
前にワイドナショーだったかな?
レンタルカートが今
観光客に大人気だってやってて
乗ってみたいなぁと思ってたんだよ
でも道行く人にめっちゃ注目される
という欠点があるので
よう乗らんけどね
クロークにカバンと上着を預け
開場を待つ
今回のライヴはロビー様だから
モッシュも無いだろうと
生まれて初めてパーカー着用での
ライヴ参戦
ロビー様なのでTシャツも超迷った
何着てけばいい?
オランダのアーティストの
シャツなんて持ってないし
HR系もあんま無いよ
結局、エンシTとカルマのパーカー
になっちゃった
まあ何でもいいのよ
楽しめればそれで
17時開場
場内へ入った
場所取りは
唄っているロビー様を
ガッツリ見たいがため
問答無用でど真ん中を目指し
3列目に陣取る
最前列には恐らくオランダ人で
あろうと思われる御一行様
12月に僕がチケット買った時点で
147番だったことから
客入りを危惧して招いた友達かな?
とも思ったり
その御一行様の中には
ロビー様の娘であろう
子供が混じっており
開演を待っている最中に
ステージに上がって
奥へと消えていった
僕は貰わなかったが、
2列目にいる女性ファンに
サイリウムを配り
何やら打ち合わせしている姿も
確認した
BGMはインペリテリ
時刻は開演の18時へと近づいていく
心配していた客入りも
超とはいわないまでも
ほぼ満員
年齢層はまあ高め
ほとんどの人が
僕と同世代と思われる
へヴィメタルシンジケートを
毎週録音して
次の放送があるまで
何回も聴く
そんな中、
ある日の放送で流れた
ロビー様の曲に
深く脳天をエグられ
同時発売の
1stと2ndを予約して買った世代
情報通の人ならばいち早く
輸入盤で手に入れて
聴きまくっていた世代
青春時代をロビー様に捧げ、
狂ったように聴きまくった世代
多分、会場内にいた客で嫁が
一番若かったのではなかろうか?
まあ仕方ないよね
若い人は知らないのも当然だし
新譜は悪い出来ではないが
聴いたところで
若い人の心を掴めるとも思えない
マルチプレイヤーで超天才なのに
時代に恵まれず
気管支が弱い上に花粉症で
更に酷いアレルギー持ち
確かピーナッツ食ったら死ぬとか
かなり食べられるものが
限られていたはず
日本人女性と結婚し
1996から1997年にかけ
半年間大阪に在住
何があったかは分からないが
4年で破局
父親を亡くし、やる気を無くし
過去の音源のリメイクぐらいしか
良曲の無いアルバムを出し
以降は迷走
素晴らしい曲は何曲もあるが
アルバムの完成度は
初期の4枚には遠く及ばない
世界的にHRが下火だったため
アルバムも日本でしか発売されず
2008年にベストアルバムを発売
その後はクイーンのカバーを宅録
娘が生まれ子育てに没頭するも
半年前には右目が感染症で侵され
瞳孔損傷、角膜の移植は困難
ものを見ることは出来ず
明暗しか分からない
左の視力も悪い
世紀の天才とは
そういうものなのかも知れないが、
余りにも不運じゃないですか?
この人の才能が世界的に
認められるのは
死んだ後ですか?
日本では曲の一部が
バラエティーなんかで
よく使われているけど
そんな断片だけではなく
一曲丸々聴いてこそ
その緻密に計算された
劇的且つ壮大なドラマ性が
分かるというのに
それが披露される場所がないなんて
なんという不幸
それでも断片だけでも
扱われているだけまだマシなのか?
こんなにも才能溢れる天才が
クイーンのトリビュートバンドで
ショーをやって細々と
食い繋いでいるような世の中は
絶対に間違っていると思う
へ続く