2010/7/3 ~Elysium vol.2~ ライヴレポ

7月3日(土)

前日から明日は雨だと言われ続けた
朝、目覚めるとやはり雨が降っていた

当代きっての晴れ男をもってしても
願い届かぬか

しかしここは流石に晴れ男
外に出ると小雨程度には抑えられている

だが雨には違いない
傘を差し、駅へと向かう

新幹線に乗り込み一路大阪を目指す

今日は368日ぶりに大阪西九条の地にて大好きなヴレインのライヴが行われるのだ

大阪駅に到着

開場の時間は16時

まだ3時間以上あるので
当初から予定していたアメリカ村へと足を向ける

途中で新幹線内に傘を忘れたことに気づき、心斎橋で傘を買うも
もう雨はほとんど降ってはいない

十数年ぶりに見た三角公園

変わったのか、変わっていないのか
それすら分からぬほどに記憶の彼方だ

ここで…らがえ~やんオススメ
「たこせん」と「たこ焼き2皿」を購入しビールと共に胃の中へ送り込む

旨いやはり本場は旨い

感動に酔いしれながら暫くアメ村を探索した後

いざ決戦の地
西九条へと赴くのであった

15時45分

西九条ブランニューに到着

階段を上るも扉の前にはまだ誰もいない

無性に煙草が吸いたくなってきたので階段を下りた

すると、チームヴレインのきりこさんとギターののどいち君がやって来た

挨拶をし、少し話をした後
奥へと消えて行く のどいち君

どうぞと呼ばれてカウンターで受け付けを済ましライヴハウスに入る

一番乗りだ

とりあえずステージ下の空間に荷物を置きドリンクチケットでビールを受け取った

円いテーブルと椅子がいつもよりかなり前の方に並べられている辺り、今回は集客が見込めないことを物語っている

僕は一番前の椅子に座って煙草を吹かす、2本ぐらい吸い終わった頃

ヴレインのメンバー達がなにやらゾロゾロと入ってきて一人の客と写真撮影を始めた

これはチャンス!!
「僕もいいですかねえ?」

と、無理やりその輪の中に入っていく

快く受け入れてくれるメンバー達
本当に素晴らしい人達

有難うございます
と、感謝の気持ちを告げた時

Voのヒロちゃんが、僕の携帯を見て

「あっ…なめらか携帯だぁ」
と言ったのです

「なめらか?なめらか?…ああスライドのことですね」

大好きなバンドの超絶美人なVoさんに耳元でボケられても緊張して普通の返ししか出来んわ(苦笑)

そして
「雑誌で凄く誉められてましたよ」と、

僕なんか貴女のことは常々誉めてますよと心の中で思った

それにしてもNoir(雑誌)のヒロちゃんの写真は酷い

そりゃあミヤさんもキレるわ

写真を撮って貰った後、
再び椅子に腰掛ける

開演は16時30分からの筈だが

時間が過ぎても一向に始まらない

暇だなぁと思いながら煙草を吸っていると、僕に向かってひたすら手招きを繰り返してる人がいる

ヴレインのライヴに行くとよく見掛ける人だ。鞄に煙草を入れその人の隣に駆け寄った

「いつもなら最前列は激しい取り合いになるのに…誰も前に来ようとしないからさぁ…ヴレイン4番目らしいよ」

「僕も聞きました今回はしんどいので4番目までのんびり見ようかと思ってたんです」

「俺は始めから終わりまで暴れようかと思ってるしんどいなら後ろに戻ってくれても…」

「いや…殺りましょう」

「ところで…mixiとかやってる?」

「やってますよぉ」

「名前は?」

「こっさんです」

「うそっ!こっさ~ん会いたかったわぁ…いやぁそうじゃないかと思っとったんやけど…かたパトです」

「おおっ!かたパトさんでしたかぁ」

この人…僕と同い年でありながら沢山のハンネを持っている

この時もかたパトとは名乗ってはいないがモバ名がかたパトだった為、ここではかたパトで統一する

かたパトさんはヴレインの男性Vo時代を知っている現在では非常に希有な化石のような人だ。因みにかたパトさんはもうモバに居ない

しかし、今はライヴ仲間がまた1人増えたということが凄く嬉しい

それで色々と話しをしているうちに
場内の照明は暗転した

(・∀・)キター

メンバーが入ってくる度に歓声で出迎える

1組目【Perpetual Dremer】

初めて見るバンドだ
てか今回の出演バンドはヴレインしか知らない
彼等は戦隊物のヒーローが変身する前の格好をゴシップ風にしたような出で立ちでステージ上に登場した

かたパトさんと僕はステージを盛り上げた
とにかく盛り上げた
gの彼もbの彼も喜んでくれた
Voの彼女はひたすら正面を向いて自分の世界に没頭している
目がイっちゃってる系だ

「皆さんをおとぎの国へと案内すべく、日々大阪近辺で活動しているPerpetual Dremerです」

「そこに夏に向けて体を鍛えている男がいます…まぁおとぎの国に夏があるかは知らないけど…」

「プロテイン大好き」

なんてMCが入る
おとぎの国にも夏はあるんじゃないかいと思いながら聞いていると

「お前たちヌルいMCやってんじゃないよ」
と言いながら女性Voが割って入り小芝居が始まった
なかなか面白かった

彼らの楽曲は歌メロがもろ80年代歌謡ロックって感じで結構好きだ
これはCDを買って帰ろうと決めた

ただ…歌詞は思いっきりメルヘンなのでこの辺は好みが別れるところだろう

帰りに物販に寄った時、
チーヴレの女の子に
「なんちゃらドリーマーって無いですか?」
と聞いたら
「私に分かる訳ないじゃない」
と冷たく返されたので

なんちゃらドリーマー
なんちゃらドリーマー

と呪文のように呟きながらCDを探した

「何?なんちゃらドリーマーって?」
と、チーヴレの子

「なんちゃらドリーマーですよ…知りませんけど…1番目に演ったバンドです」

「無いんじゃない…」

「無いですね」

そして、数時間後に行く、梅田のメタルバー『MiDiAN』で衝撃の事実を知ることとなるのだ

なんちゃらドリーマーのVoは店員の姉ちゃんの学生時代の後輩であり、
バンドも今年の3月頃から活動を始めたばかりだという
そりゃあCD無いわ

Perpetual Dremerは全ての演奏を終えると

ドラムの音に合わせツッタカターツッタカターと行進しながら舞台袖へと消えていった

かたパトさんが地面へとへたり込む
釣られて僕も座り込む
おっさんは疲れる
と2人で話をしていると

黒髪ストレートで黒のゴシップ服
立ち上がった赤髪に黒のゴシップ服
ツインテールにピンクのロリータ服
ゴスロリ3人衆が

かたパトさんと僕を挟み込む形で最前列に現れた

僕は隣に立っている赤髪に
次は何て名前のバンドなのか
どんなバンドなのか尋ねてみた

「ZEROです」
「ヴィジュアル系みたいな感じで音はかなりメタル寄りです」

赤髪はとても礼儀正しく好感が持てる
「激しいですか?」
「激しいです」

すると…かたパトさん
「なんか決まり事とかあるの?」
「あるといえば…あるけど…気にせずテキトーに暴れてください」

「了解」

メンバーがステージ上に次々と現れる
これは…確かにヴィジュアル系っぽい…

2組目【ZERO】

三重のバンドらしい

演奏が始まると赤髪は柵に身を預けるようにして激しいヘドバンを始めた

僕も負けじと頭を振る

歌メロに入るとそれに合わせるように手を交差させたり交互に腕を上下させたりと完全に振りが出来上がっている

ゴスロリ3人衆の息もピッタリで見事に揃っていた
僕はひたすら赤髪の振り付けを真似する
これがまためちゃくちゃ楽しい

両手でハートマークを作りセクシービームみたいなのもやった

柵に体を乗せて両手を広げてカモーンみたいなやつもやった

さすがにその場でクルクル回るのだけは躊躇ったが

それでも…バンド側は僕の事を熱烈なファンだと思ったことだろう

「お前ら~…」
とMCが始まった瞬間…違うと思った

はっきり言おう
この会場内でお前等を見に来ているのは3人だ
僕の興味もZEROだ
チャラチャラしやがって

ソロの時もゴスロリ娘の前にしか行かないし
だからといってこっちに来られても気持ちが悪いが
とにかくモテたいが為に音楽をやってます臭が酷い
音楽性云々以前にその根性が気に入らん

こういうバンドはとっととメジャーに行けばいい
ミーハーなファンに支えられてキャーキャー言われ…そこそこ売れるだろうし
それがまたこのバンドにとっての本望だろう

本当に自分の演りたい音楽を追求する為にインディーズで頑張っているバンドに対しても失礼だ

ノコノコ西九条に来てんじゃねえ

告知では
「この度、元XのTAIJIさんの主催するイベントに出させて頂くこととなりました…TAIJIさんはバンドを始めるきっかけとなった人なのでとても嬉しいです」

オオソイツハヨカッタ
オメデトウオメデトウ

多分…心から祝福したのも3人だ

挙げ句の果てに
「俺らもヘヴィーメタルが大好きなんで」
と語った時には

なんとなくウォレットチェーンで叩いてやろうかと思った

ステージ上からZEROが消え
楽しかった振り付けの時間が終わった

僕は赤髪に
「お疲れ様でした凄く楽しかったです」
と告げると

赤髪も丁寧にお疲れ様でした
と返してくれた

去っていくゴスロリ三人衆

再び座り込む かたパトさんと僕
隣におばちゃんがやって来た

「次は何てバンドですか?」
と聞くと

「次は…シャウエッセンです」
なかなかに衝撃的な名前だ

美味なるものには音がある
つまりはそういうことだろう

帰りに買ったCDの帯にもそう書いてあった

場内暗転
メンバー入場

どんなバンドなんだろう?
期待に胸が高鳴る

んっ、おお~っ
なんと…Voの女の子が浴衣で登場したのだ

僕は思わず叫ぶ
「浴衣ぁ~LOVE」

3組目【SCHAW-ESSEN】

ヤバい超可愛い半端ない

これは…パ姉だ!!

【パ姉とは】

こっさんの脳内において不定期に開かれるパ姉認定評議会にて優秀な成績を納めた者のみが授与される栄誉ある称号のことである

そして彼女達はこれらの曲を披露した
“CREATION”
“FUTURE WORLD”
ヘドバンも動きもイチイチ堪らなく可愛い

パ姉は歌い終わると突然…こう言った

「最前列の方々に警報が発せられています」

なんと(゚o゚;;

「先ほど冷やし中華なるものを食べましたので…ひょっとしたら臭うかもしれません」

なんじゃそりゃ
何事かと思ったやんけ(笑)

この後もとにかく盛り上げた

MCでbの人が喋り出す
「前列イイですねえ最高」

僕達はおお~っと声援で返す

「後列は元気ですか~?」

おお~っと声を出す観衆

再びbの人
「僕達も負けてられないぞ…なぁ…みんな」

しかし、他のメンバー達は全く呼応しない
パ姉に至ってはドラムセットの前で座り込み水を飲んでいる

「これから僕達は何処へ向かって行くのか…天国か?地獄か?」
と言って“HEAVEN AND HELL”という曲を演奏し始めた

演奏後のMCでも同じようなことを繰り返したが

やはりメンバーは呼応せず
「そんなメンバー達は嫌いだ」

と言い放ち“HOLY ANGEL”という曲を演奏する

演奏後、実に満足そうなシャウエッセン

「嫌いなんて言葉を口走ってしまいましたが…やはり最高のメンバー達です」

そして“ALIVE”という曲で締め括る

ノリノリのこの曲でぴょんぴょん飛び跳ねるパ姉がまた超可愛い

しかも、ライヴ中暑いのか
何度も浴衣の襟をはだけさせる場面も見れた。世にいうチラリズムである
中にTシャツ着てたけどね

全ての演奏を終えるとパ姉はステージ中央で深々と頭を下げた

パ姉にぞっこんの僕は
毎日声が聴きたくてCDを買う

帰って聴いて驚いた
Vo…男やんけ

調べてみた

ハロウィンのカバーバンドとして結成されたのが2002年9月

以後、幾多のメンバーチェンジを繰り返し

2009年1月にパ姉こと南ちゃんが加入


現在…第9期

本当に素晴らしいVoを見つけてきたと思う

追いかけ回したいけど岡山のバンドだから遠いんです(T^T)

「いよいよヴレインですねえ…」
かたパトさんと語る

そうこうしているうちに
後方からヴレイン目当ての人達がぞろぞろと集まってきた
いつも見かける面々に知らない人もチラホラ
会場には年内に発売されるであろう新譜からの新曲が流れている

僕は初めて聴くそれらの曲をじっくり堪能したかったのだが

かたパトさんがヴレインのメンバーの名前を叫びまくっている

声がデカすぎて曲がよく聴こえん
仕方がないので僕も一緒に叫ぶことにした

幕の向こうではヴレインのメンバーがそれぞれの音を確認している

僕が「ヴレイン~」
と、叫んだ瞬間

ミヤさんのドラムがズタズタドカドカと音を上げた

4組目【VRAIN】

場内に”PREMOTION”が流れる

幕が開いてヴレインがその姿を現す

この曲が来たということは
当然“EMERALD”に繋がる

激しいヘドバンで応戦する観客達

曲が終わり

お約束のバンド紹介が始まって

「約一年ぶりぐらいに大阪にやって来ました」と、ヒロちゃん

かたパトさんは間髪入れずに「368日」と、突っ込む

何でそんなことまで知ってるんだろうね…この人は(笑)

そしてレコーディング中のアルバムの中から現在無料配布中の
“SABRE ROYALE”

配布音源では無常にもフェイドアウトして終わってしまうこの曲

初めてフルで聴く
まさかこのような劇的な展開が待っているなんて、やはりミヤさんは天才だと思った

ここでヒロちゃんが

来たる8月8日
ミンストレリックスのワンマンライヴのオープニングゲストでヴレインが出ますと告知

そうなんです。このライヴ

メタル以外の音楽や音楽以外の芸術分野にも進出したいと2010年2月に脱退した初代Vo

LEO FIGAROの復活記念ライヴなんです

「ミンストさんとはずっと昔からご一緒させて戴いていて…」
と、ヒロちゃん

でも…ミンストの音楽性を説明するのに少し困っているご様子

「あれはクサメロです」
と僕は叫んだ

「そうクサメロとも呼ばれてますねまあ…とにかく凄いんです是非見に来てください」

8日のライヴでは最後にヒロちゃんがミンストに参加するスペシャルセッションまであるらしくとても楽しみです

でも同時に残念なニュースもありまして…
のどいち君が脱退するらしいのです

ヴレインとして大阪でプレイするのはこれが最後になるとか

詳細はまだ分かりませんが
頑張って盛り上げて気持ち良くラストを飾って貰おうと思ってます

次の曲は…そんな
のどいち君のギターソロが冴える
“ウィリアム・テル序曲”

かたパトさんの隣に夫婦が居ましてね
その娘さんも大層御満悦の表情

てか多分…状況は理解出来てなさそうでしたけど

続いて
“SOARING REFRAIN”

そしてMCでヒロちゃんが語ります
「楽しい時間は過ぎるのが早い…ラストの曲は…」

勿論

“BELIEVER”

のどいち君も相変わらずのビリーバーダンスを披露

テンション最高潮でビリーバージャンプをする

ヒロちゃんが僕の手首を掴んでくれた
これが結構長い間掴んでくれるのでファンとしては本当に堪らない

タッチもいっぱい出来たし大満足
やっぱりヴレインは生で見るのが一番なのであります

ライヴ後は恒例となりました
ミヤさんのダイブ

飛んできたミヤさんを皆で受け止め
ステージへと投げ返す

ステージに叩きつけられて
転がるミヤさん
お約束です(笑)

それを見たヒロちゃん
「いつも有難うございます」

そして…メンバー達は手を振りステージを去って行った

(amazon) VRAIN の検索結果

「お疲れ様でしたぁ」
「こっさん帰るん?」
「帰ります」

この場所で来月また会うことを約束し
かたパトさんと別れた

このあと物販に寄りCDを買ったのは前述の通り

パ姉を探すも見つからず
諦めて帰ることにした

チーブレの人に挨拶して、廊下に出ると
帰り支度中のカッシーに遭遇

挨拶を済まし
近くのコンビニへと向かう

道中でシャウエッセンのギターの人と遭遇

「最高でした」
と告げると

「有難うございます。また来さしていただきますので…」

と言い残しダッシュで駆けて行く
なにやらとても急いでいるようだ

コンビニが視界に入る

アレは!
なんとそこにはコンビニの入り口付近でステージ衣装のまま屯するZEROの2人組がいた

僕は完全に無視して中に入り
ジュースを買って、目も合わさず
一目散に駅へと向かう

メロデスさんに会わなければならない

電車に飛び乗り梅田のヨドバシカメラ前でメロデスさんと合流

こういう機会でもないとなかなか会えないので忙しいところ無理を言って梅田まで来てもらいました
メロデスさん有難うございます

居酒屋で呑んで
メタルバーへ

マスターがナイルの大阪ライヴに行った時の事をこう語る
「ツーバスの音がデカすぎて曲が分からなかった…」

名古屋はそんなことなくてよかったと思った
あんな凄まじいドラムセットであんな凄まじいドラマーが叩いてツーバスの音しか聴こえなかったなんて無念この上ない話ですからね

満を持して、コレが登場

テーブルの上に置かれます

カーカスのDVDをリクエストして硫酸どろどろのPVで爆笑

そしてマイナーなマン喫で一泊

朝5時過ぎに店を出て
駅に向かう途中

「キャバクラどうですか?」
と声を掛けられました

寝起きでキャバクラなんか行けるかあ~
やはり眠らない街って凄いよね

そして帰宅

凄く楽しい旅でした
この日出会った全ての人に感謝です
ありがとう


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